職人マツナガ通信

12月2日

ちょっと雪でも降ってきそうな雲行き。
そんななか、神奈川から自転車に乗ってフレームをオーダーにきてくれました。
登録レーサーで来年はもしかしたら、
T.O.J.(ツアーオブジャパン)に出場できるかもしれないというレベルのライ
ダー。
いろいろのったけどいまいちピッタリくるものがない、
いっそオーダーならできるのかもしれない、
という考えでやってきてくれました。
体格や今乗っているバイクを測定したり、
今までの自転車歴などお話しして、
理想のカタチがみえてきた。
ちょっとご本には柔すぎると思われた、
ボクのバイクに試乗してもらったら、
今乗っているマスプロのカーボンバイクがショボくおもえるくらい、
違うと感想をもらった。
多分こんど出来たものを乗ってもらったら、
ぶったまげてもらえるかもしれない。
この前うちのカミさんに、
オーダーフレームをつくるときの強さって、
どうやって決めるの?
という素朴な質問をもらった。
ちょっと考えたら、そうだよな、知らない人にとっては、
ご希望通りにつくります、
といったて具体的になにを決め手に決めるのかがわからなければ不安ですよね。
ボクの場合は、まず、チューブそのものの、ねじれ、曲がりを測定したデーターがあ
ります。
次にそれらのチューブをつかってフレーム体にした静加重テストしたデーターがあり
ます。
そして出来たフレームを乗ってもらってたライダーの感想やレース結果があります。
選手のものをつくるときに指標にするのは、
今までつくってきた日本を代表するような選手にのってもらった感想を元にします。
ただ、自転車というのはエンジンがニンゲンなのでより複雑な気がします。
単純に出馬力を測定して、それにあった部材をえれべばそれでいいかというと、
どうもそうではないんです。
その辺り、数字に出来ない部分を製作にいれますが、
こればかりは経験でしか培われないようです。

ホームページが12月にはいりクリスマスバージョンにかわりました。
ショップもそれにあわせて少し華やかにしました。
せわしいながらワクワク出来るこの時期、大いに楽しみたいですね。

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