カーボンチューブに接着剤を塗り、
ラグに差し込んで加熱して接着剤を硬化させます。
使っている接着剤は熱をかけないと硬化が始まらないので、
比較的落ち着いて作業ができる。
アマンダスポーツではじめて接着フレームを作った時は、
二液混合型で主剤と硬化剤を混ぜるとどんどん硬化がすすんでしまい、
とにかく早く作業をしなければいかなった記憶がある。
加熱して硬化がおわり、こんがり焼き上がったフレーム、湯気が立ってます。
いまオーダーをいただいてる方で、
”50歳記念号”というのをがあります。
サイクリング歴の長い氏はいろいろなタイプのバイクを乗り継いできており、
もちろんボクのつくった物ものってくれています。
50歳を記念に今までとはちょっと一味違ったものが欲しいというリクエスト。
ただし奇をてらいすぎて実用的でない物はダメ。
いろいろ考えているのですが、
空気入りタイヤ、ダイヤモンド設計のフレームが確率しておよそ100年、
完成しつくされてしまっている自転車、
むずかしい。
ちょっと、浮かんだアイデアは、
ラグの形状をクロモリフレーム時代にはあった、
コンチネンタルデザインでやってみること。
コンチネンタルラグと呼ばれていたのは、
ちょっと複雑な形状に装飾されたラグのこと。
これと対にイタリアンカットラグというシャープな直線だけのものがあった。
もともとレーシング機材がつくりたくて始めたフレームつくりなので、
機能に関係ない装飾ものにはトンと興味がありませんでした。
でも最近は実用性はうすくても、というより、
実用性のないことを遊ぶ贅沢というか余裕というのがあってもいいのかな、
と思うようになりました。
歳とったんでしょね。
最新の素材と伝統のコンチネンタルラグの組み合わせ、
これはこれでオーダーではの醍醐味がありいいかもしれない。
他には何かあるかな・・・・・・。