職人マツナガ通信

2月16日

今回のフレームはチェーンステーもカーボンフルカーボン。
材料をとりまとめ、図面を確認していよいよ製作開始です。
ボクが使うカーボンチューブは外径、肉厚が違うものもありますが、
全く同寸法でも使われているカーボンファイバー(炭素繊維)が違う物があり、
外見だけでは見分けがつきません。
炭素繊維は強さが違っても真っ黒なものだけなので識別できません。
お肉や魚のように見た目で鮮度がわかればおもしろいんですけど。
炭素繊維は方向性のある素材なので、
繊維の方向がみれればある程度そのもののレベルは予想できます。
ラグチューブを必要最低限の長さにカットして肉厚を調整します。
今回のライダーは、体重60kgロングのファンライドご希望なので、
強度の必要なところは肉厚0.8mm、それ以外は0.75mmと0.70mmとい
う組み合わせに加工しました。
次はカット出来上がったラグチューブに、
図面どおりに突き合わせが出来るように端アール状のザグリをいれます。

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