職人マツナガ通信

6月13日

めずらしいクロモリフレームの修正シゴトです。
オーナーのT澤さんは、現在はボクのオーダーフレームに乗ってくれている。
それ以前に乗っていたクロモリフレーム、
どうしても愛着があり復活させたいとご相談。
それでは、フラットバーでセカンドバイクにしてみてはということになり、
フレームを再塗装して新品同様に、
さらにそこまでするならと凹でしまったチューブもなおしてしまおうということに。
凹んだところをペーパー掛けして塗装をとります。
凹んだところに溶接用のロー材を盛るのですが、
その前に凹んで凸になってしまった部分をまずもどしてやります。
チューブが凹面のみになったらいよいよ、ロー材を盛っていきます。
凹んでいる部分よりも少し広範囲に、多めに盛ってあげないと仕上げているときに、
ありゃ、ちょっとたいねーじゃん、なんて事になってしまいます。
最近の溶接構造用クロモリ材は、1000度くらいななら何度熱をかけてもそれほど
熱劣化しないというデーターがでているので強度的には問題なし。
ただ、肉厚1mm以下のチューブに700度位の熱をかけますので、ひずみはどうして
も多少出てしまいますね。
さて、ロー材を大盛りてんこ盛りにしたら、お次は仕上げ。
ロー材の山をヤスリでシコシコ丁寧に曲面をだしていきます。
細工は流々仕上げをご覧荒れ。

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