職人マツナガ通信

11月5日

手組ホィール。
先日ご注文をいただいたNさんのホィール組です。
ホィール組で真っ先にやる作業は、スポーク長調べですね。
ハブ、リムが決まり、ホィールの組み方もきまったら、
スポーク長を計算してだします。
最近は、インターネット上にスポーク長をだす公式などがのっているようですが、
ボクが仕事を始めた三十年前には当然そんなものありませんでした。
で、どうしていたかというと。
当時働いていたアマンダスポーツの師匠の千葉さんが、
ドイツの自転車ガイドブックにのっていた公式をみつけて、それを使っていました。
当時は電卓ではじいていて、次に数式記憶電卓、そしてパソコンとなって、
三十年来これを使い続けて今にいたっています。
当たり前かもしれませんが、今のオンライン上の公式とボクが使っている公式は同じもののようです。
入力するデーターが同じなんですね。
こうやってスポーク長をだしたら、お次は仮組です。
まず、ハブにスポークを通します。
これも最初に左右のフランジに通す順番がありまして、これを間違えるとすべてやり直しとなってしまいます。
スポークが通ったら、リムに組み付けていきます。
SBTMでは、車輪の方向性を決めて組みます。
ハブ、リムのマーク位置も見栄えがいいように塩梅して組み立てていきます。
リムへの最初の2本の組付けが重要になります。
ここを間違えると、やはり組み終わった状態から、バラバラにして最初からやり直しとなります。
こうやって仮組が終わると、スポーク長があっていたか否かがわかります。
今回のホィールは、32ホール、6本とりで組み立てています。
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