吟味した材料を前にいよいよ製作はじめます、K玉さん。
まずはチェーンステーつくりからです。
ニッケルクロームモリブデンの0.7mm肉厚のチェーステー材にリアエンドが差し込
めるように、
先の方にコの字型にフライス盤という機械を使って割をいれます。
割がはいりましたら、リアディレラーがつく方にスプロケットが当たらないように逃
げをつくってあげます。
この作業は、刀鍛冶のように、部材をあたためてトンカチでギャがくる方だけたたい
て丸い断面を平たくします。
割が入ったら一度綺麗に仕上げてから治具にセットしてロー付け(溶接)をします。
エンドがついたら、次は全長を図面取りにカットします。
ハンガーにつきあわせるところは、ピッタリ面があうようにフライス盤という機械で
アールどりします。
さて、こうしてほぼカタチになったチェーンステー材ですが、
このままだとロントギャが干渉してしまうので、
ギャが当たる部分を楕円につぶします。
自作の木製のプレス機でいつのように規定寸法につぶします。
この木で押した感じがなんともなめらかなで、個人的には油圧の金属金型などでおし
たものより好きです。
あとはロー付け部分を綺麗にヤスリで仕上げればチェーンステーパートの出来上がり
です。
どうですか、K玉さん、作業の内容はチンプンカンプンかもしれませんが、
手間のかたまりという感じがわかっていただけたとおもいます。
今日は、車を車検にだしてしまったので、
帰宅はバスになりました。
最終バスが10時なので、オシゴトは強制終了。
バスというのは都市の交通手段としてすごくいいアイデアだとおもうのですが、
毎日この時間に終わっていたらシゴトがたまりにたまってしまうだろうな。
かといって、ほんの少数の人間のために深夜バスをだすのは無駄使いだし。
そう、自転車で通えばいいですよね、自転車で。
少し前まで移動手段というと第一に自転車や徒歩がアタマに浮かんでいたのでに、軟
弱になったなあ。