職人マツナガ通信

7月6日

Hさんフレーム材料だしです。
体重が56kgと軽量級なので、強くなりすぎないように注意します。
イマワノさんとほとんどかわらない体重なのですが、乗り方が違うので当然材料もか
わってきます。
Hさん、メインライドは通勤になるので出来るだけ疲れにくく安全に乗れる物がご希
望。
安全にというのはどういう風にするかというと、これもライダーによって内容はか
わってくるのですが。
H三の場合は、まず設計寸法でできるだけハンドリングを直進性をよくします。
レーサーのように集団の中で動き回るような事は必要ないので敏感なハンドリングは
必要ないですね。
また仕事で疲れて帰るとき、ハンドルに手をそえるだけでまっすぐすすでくれた方が
楽ちんですよね。
後は低床式とでもいいましょうか、ボクらの用語でいうとBBハイト、フロントとリア
の車軸を結んだ線からボトムブラケットセンターまでの距離をいいます。(地面から
ボトムブラケット中心までの距離と同じ意味になります)
小さいフレームは、物理的問題でどうしてもこの地面からBB中心までの距離が高く成
り気味になります。
これを抑えるように設計します。これを抑えることにより地面に張り付いたような安
定感がまします。
疲れにくいというのは、炭素繊維の弾性率やチューブの肉厚で調整します。
まな板の上に材料がのりました。
いよいよ調理開始です。

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