職人マツナガ通信

2月2日

ボクよりだいぶ年上でお二人でサイクリングを楽しむ素敵なAご夫妻。
奥様のフラットバーロードをドロップバーにしてあげたいとご主人からご相談を受け
ました。
残念ながら身長150cmほどの奥様には少し大きすぎるフレームサイズのそのバイ
ク。
もともと無理があるのですが、ご主人のドロップバーにしたほうが走りやすい、それ
をなんとか使わせてあげたいという気持ちをヒシヒシ感じたのでなんとかカタチにし
てみました。
フレームのトップ長はどうやっても短くすることが出来ないので、フォークコラムに
ステムハイライザーというエクステンション部品をつけてハンドル位置をグッと上げ
てハンドル-サドル間の距離をかせぎます。ステムは最短の50mmに交換、ドロップ
ハンドルも当然ショートリーチのもの。補助ブレーキレバーもつけてフラット部を
握っていてもブレーキングが出来るように。ピラーもサドルを前よりに設置できるよ
うに後ろにオフセットしていないものに交換。
本日納車でローラーにセットして乗って頂きましたが、まずまずのできばえ。レース
をやるのではないので十分に安全に楽しくのれるポジションに出来たと思います。
ご本人も、自転車のことは全くわからないと仰りつつ、
”以前より大部楽な姿勢になったみたい、これでまた楽しみが増えたかな”、といっ
て頂きました。とてもうれしいことばです。
ハンドル交換という商品を部品をただ交換して終わりとしないのがSBTMのボクのやり
方です。
ただしもちろんコストのかかることなので事前にご相談してやらせて頂くようにはし
ています。
人によってはとりあえずそのままで乗ってみたいと仰る方もいらっしゃいますから
ね。