職人マツナガ通信

2月1日

現在プロジェクトMを乗って頂いているSさん。
以前のバイクをフラットバーにかえてセカンドバイクにしました。
そのバイクの駆動系が不調ということで修理にはいってきました。
リア6段、しかもボスタイプフリー、これは強敵です。
すでに、何万キロのっておられるのかチェーンは計測不能なくらいのびのび、フロン
トギャもリアフリーギャも相当歯が摩耗している。
こういう場合の駆動系の修理はとても注意しなければなりません。
チェーン、フロントギャ、リアフリーギャはそれぞれが摩耗しあいながら引っかかる
よう形状のようにへっているのでどれか一つを新品にかえただけでは引っかかる山の
形が合わず、歯飛びをしてしまう可能性があるのです。
Sさんと相談の結果、できるだけコストパフォーマンスな修理ということで消去法で
いくことに。
まずは状態を見ようとのってみるとどうもリアフリーホィールあたりから異音が。
車輪を外してみてみると、同方向にまわらなければならないハブ軸がそれぞれ勝手な
方向にまわる、うっ、折れてる。
ということでまずはハブ軸を交換しなければならないことに。
ボスタイプのフリーギャはずしは久し振り。これは腐食接着状態だとどうにもこうに
もとれないしろもの。
昔はこのタイプだけしかなったので何度も苦汁をなめさせられた苦い経験がありま
す。
昔のやり方をおもいだしつつスペシャル手法でなんとか無事リリース。
ハブ軸をとりだしてみると、やはりポッキリとおれてました。
これは金属疲労なので寿命ということでいたしかたないですね。
おそらく十分元はとっておつりで走っていたくらいのものと思います。
さて、新しいハブ軸をセットして、フリーホィールもスペシャルツールを使ってばら
してメンテナンスしてホィールにセットして車輪をフレームに戻してみる。
この状態で一度乗ってみてみましたがやはりしっくりこないので、次に考えられるの
原因はのびのびのチェーンなのでこちらを新品に交換。
さてこれでまた乗ってみると、オーマイガット、マンマミア、心配していたリアギャ
の歯飛びがおき始めたではないか・・・・・・・。
交換するのは簡単だけれど、今時ボスタイプのフリーがあるかどうか・・・・・・。
てな状況ですSさん。

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