職人マツナガ通信

6月12日

ラグパート作り。
カーボンチューブをつなぐクロモリパートの製作となります。
まずは元管と呼ばれるただの筒をオーナーにあわせて肉厚を切削していきます。
ただの筒と書きましたが、鉄とよばれているいわゆるクロームモリブデン鋼より高級なニッケルクロームモリブデン鋼を使用しています。
何が違うかと言いますと、単純な引っ張り強さもつよいうえ、溶接時のバーナーの高温(900度前後)による熱劣化が少ないという極上ものです。
Sさん、体重59kgと男子としては軽量級、目的もトライアスロン、それもロング。

たけど、バイクで攻めの走りをしたいので1号車より少し強くというリクエスト。
考えて、ダウンチューブパートは0.8mm肉厚に、その他部分は0.7mm肉厚で切削することにしました。
フレームの剛性を決める上でダウンチューブの強さがものすごく大きいウェイトをしめます。
いつものように、旋盤で肉厚を切削、フライス盤で突き合わせのアール取り切削をしていきます。

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