職人マツナガ通信

7月14日

ホィール組み直し。
先日お持ち込みのHさんのリム交換作業です。
ハブ、スポークはいかして、リムのみの交換作業となります。
まずは、ニップルを緩めてバラバラにします。
そして新品のリムにスポークを通していきます!
組み方はスタンダードな6本どりです。
仮組ができたら、ダイヤルゲージ付きの振れ取り台にのせます。
実は、この仮組が結構重要で、いかにすべてのニップルを均等にある程度締めこむかによって、
次の作業の効率が決まります。
ボクは基本的に、ネジ山が見えるところまですべてのニップルを締め込み、
次は、均等にニップルを二回転ずつとか、一回転とか数えながらしめこみます。
ボクがイタリアで仕事をしていたとき、
向こうの職人さんがホィールを組んでいて、
途中で声をかけてあら、「今話しかけるな!」と怒鳴られました。
彼も、ニップルを回す回数を数えながら組んでいたのですね。
仮組が済んだら、通常は縦ぶれからとっていきます。
仮組の状態がいいと、いきなり縦横両方からとることもできます。
ダイヤルゲージのいいところは、振れが数字をとなって見えるところですね。
特にホィールのセンター出しは、左右の振れを足して2で割るとでるので、とても簡単です。
こうやって、ダイヤルゲージの針の振れが少なくなるようにニップルをしめていきます。
でもって、ある程度ふれなくなったら、
お手製の歪みとり台にのせて、ホィールの上にのります!
乗るとパキパキと音がして、ねじれていたスポークが元に戻ります。
そして、また振れ取り台へ。
これを何遍も繰り返しながら、ダイヤルゲージの針の振れが最大で0.2mmになるまで続けます。
ホィールは踏まれた、踏まえて強くなる!
こして踏み終わって、振れと台にのせて針が振れなければできあがりです!
今回は、納品後すぐにブルベに参加するとのことで、
用心に用心を重ねて踏みました!

2016715191933.jpg

201671519201.jpg

2016715192025.jpg