ホィール組み直し。
先日お持ち込みのHさんのリム交換作業です。
ハブ、スポークはいかして、リムのみの交換作業となります。
まずは、ニップルを緩めてバラバラにします。
そして新品のリムにスポークを通していきます!
組み方はスタンダードな6本どりです。
仮組ができたら、ダイヤルゲージ付きの振れ取り台にのせます。
実は、この仮組が結構重要で、いかにすべてのニップルを均等にある程度締めこむかによって、
次の作業の効率が決まります。
ボクは基本的に、ネジ山が見えるところまですべてのニップルを締め込み、
次は、均等にニップルを二回転ずつとか、一回転とか数えながらしめこみます。
ボクがイタリアで仕事をしていたとき、
向こうの職人さんがホィールを組んでいて、
途中で声をかけてあら、「今話しかけるな!」と怒鳴られました。
彼も、ニップルを回す回数を数えながら組んでいたのですね。
仮組が済んだら、通常は縦ぶれからとっていきます。
仮組の状態がいいと、いきなり縦横両方からとることもできます。
ダイヤルゲージのいいところは、振れが数字をとなって見えるところですね。
特にホィールのセンター出しは、左右の振れを足して2で割るとでるので、とても簡単です。
こうやって、ダイヤルゲージの針の振れが少なくなるようにニップルをしめていきます。
でもって、ある程度ふれなくなったら、
お手製の歪みとり台にのせて、ホィールの上にのります!
乗るとパキパキと音がして、ねじれていたスポークが元に戻ります。
そして、また振れ取り台へ。
これを何遍も繰り返しながら、ダイヤルゲージの針の振れが最大で0.2mmになるまで続けます。
ホィールは踏まれた、踏まえて強くなる!
こして踏み終わって、振れと台にのせて針が振れなければできあがりです!
今回は、納品後すぐにブルベに参加するとのことで、
用心に用心を重ねて踏みました!