職人マツナガ通信

2月19日

今日は、今とりかかっている、
オーダーフレームの最終仕上げをやりました。
接着剤のはみ出たところ、表面の汚いところを、
ヤスリ、サンドペーパー、ナイロンたわし、
でピカピカに磨き上げます。
こうして、全体をくまなくみてやることにより、
万が一の不良セクションもみつけることができます。
これでOKがでて、ようやく塗装へだせるのです。
今回のオーナーは、大のビールフリーク、
フレームカラーを、
”スーパードライ” シルバーにするか、
”エビス” ゴールドにするか、
まだ思案中、
出来あがったんだから、はやく決めて!
てな事は口が裂けても言えませんよね、
こちらは5ヶ月もまたせているんですから・・・・・。

ボクがつくるオーダーフレームって、
市販のつるしのものとどこが、どう違うんだ?
これって、買い手にとっての素朴な疑問ですよね。
作り手のボクは、製作工程や素材のことを知っているので、
アタマの中に違いを描けるのですが、
これを分かりやすく説明するとなると、難しい。
どう表現すればいいのか。

トレンドのブランドモノは、
どこどこチームの、誰ちゃんが乗って、
レースを勝ったというようなことが、
そのフレームの一番の説明になっているようですが。

もし仮にボクの作ったモノをつかってレースに勝ったからといって、
それだけで、オーダーのモノが作れる腕があるかどうかは、
分からないと思います。
たとえば、一流のレーシングカーをつくる工房が、
実用本位の軽トラをつくれるか、
というと、また違ったノウハウが必要になってくると思います。

オーダーのモノって、
オーナーにとって、必要十分なものがいかに濃縮されているか、
ということが重要で、市販のものとの違いのひとつだと思います。

最初の疑問の答えにはなっていないですよね、
もっと、わかりやすい答え考えます。