職人マツナガ通信

3月17日

今日は立て続けに、イタリアンロードの組み付けをしました。
たしかに最近のイタリアモノは、
品質管理が向上したようで(?)、
素直に組み上がってくれます。
クロモリ全盛の頃は、細部にわたってもう少し苦労した記憶があります。
本当に一台一台手作りなので、
良くも悪くも職人の息吹を感じることができたような気がします。
まあ、楽に越したことはないのですが、
すこし寂しいような気もします。
また、少し前にイタリアの自転車雑誌を眺めていて、
フッと感じたのですが、
どうも最近のロードは、たしかにカラーリングなどとても凝っていて、
見た目にはブランドカラーがハッキリしているようだけど、
マークをとってしまったら、
どれも同じようなものにみえてしまう。
素材がアルミなり、カーボンになり、
家内制手工業で職人さんがこつこつ作れなくなったからなんでしょうかね。
昔は自転車ってもっと、人間くさい製作物だった気がしますが、
最近はクルマと似たような感覚がします。
カッコよくて、機能はあるが、製作者の顔がみえない、という。