職人マツナガ通信

11月8日

最初の一歩。
木リムホィール組作業です。
SBTMでは柔らかい乗り心地で人気の木製のリムでホィールを組み立てます。
この木リム、イタリア製で職人さんが細々とつくっているものです。
完組ホィール(すでにホィールとして完成して販売されているもの)主流の昨今ですが、


復活ぎみのチューブラータイヤの台頭で、
また少しバラ組ホィールの需要がちらほらとでてきました。
ホィール組も、フレーム製作と相通じるところがあり、
リムやスポークの材料選び、
スポークの組み方、
スポーク張力の張り方、
などを調整することでオーナーにあわせてつくることができる、オーダーメード品です。


昔は、ホィール組ができるようになれば自転車稼業一人前といわれる作業でした。
アルミリムは均質素材なので、商品によってばらつきがないので作業をしやすいのですが、
木リムは、天然素材なので、密度など微妙に一本一本違うので、それぞれにクセがありやっかいです。

作業のはじめは、まずハブにスポークを通すところから始まります。
ハブのスポーク穴は、左右で半ピッチずれています。
組み方にもよるのですが、左の最初の一本、右の最初の一本を何処に通すかが重要になってきます。
ここで間違えると、リムにスポークを装着し終えたときに間違えが発覚して、
ボタンの掛け違えと同じで、
全部抜き取り、スポーク通し直しとなります。
作業開始にあたり、慎重な作業確認意識が必要となります。
最初の一歩、大事ですよね。