職人マツナガ通信

2月9日

リアエンドの問題。
シマノさんがつくった変速システムは、
レバーから変速機までトータルコンポーネントで使うと、
変速のきまりかたが、バシバシスムーズに決まり、
本当にニッポンのものつくりのすごさを感じさせてくれます。
が、しかし、最近、このバシバシがなかなか、だしににくいバイクにぶち当たるときがあります。
一つには、ケーブル類の内蔵が多くなり、
内蔵することにより、ケーブルがどこかに干渉をしてしまい、
外側を通すより抵抗が大きくなってしまうこと。
あとは、最近わかってきたのですが、
どうもリアエンドの設計寸法がフレームによりまちまちになってしまっているようなのです。
クロモリフレームのが主流の昔は、
このリアエンドを変速機メーカーが、
自社の変速機にあわてつくっていました。
カンパニョーロもシマノさんもつくっていたんですね。
それが、フレーム材の主流がアルミなりカーボンとなり、
フレームメーカーが取り外しがきく構造にして、
自社で用意するようになり、
カンパもシマノもつくるのをやめてしまいました。
しかし、このリアエンドの寸法については、
今もカンパやシマノさんは、自社の変速機用にしっかり指定しています。
どうもこの寸法をフレームメーカーが独自でかえてしまっているようです。
どうしてかえてしまっているのかは、わかりませんが・・・・・・。
なので、この寸法が指定寸法とあまりにも、
かけはなれていると(3mmくらいでも影響がでます)どんなにマニュアル通りに組み付けてもスムーズに変速をしてくません。
こうなると、あとは作業者の腕にかかってきて、
どうやってその寸法の違いをうめていくかしかありません。
世界のシマノさんが完璧を誇るコンポーネントも、
フレームにより組み付け組み付け方を工夫しないといけないんですね。