35mmステム。
シクロクロスバイクでツーリングを楽しむT夫人のポジションチェク。
ライド時に右だけ手首から肘にかけての筋肉が痛くなってしまうとのこと。
まずは、いつからなのか、乗り始めてどれくらいから痛みが出るか、
日常生活でそういう痛みがでたことはないか、
など聞いて原因を探っていきます。
お話しを伺う限りは、やはりライドが原因のよう。
そして、実際にローラーにセットしたバイクの乗ってもらってチェックです。
日本人女性としては普通の身長155mmTさん。
それでも700cバイクに乗るには少し小柄なTさん用に、
納車時にステムを50mm、レバーのストロークを短くするシムを最大にしてお渡ししたのですが、
乗車時の姿勢はいいのですが、ブレーキングの時にどうしても手を伸ばさなければ、
レバーに指がかかりにくいことが発覚。
この無理な姿勢でレバーを引いていることが、痛みの原因と判断しました。
そこで必殺技の35mm長のステムに交換することに。
また、レバーのストロークも加工してさらに短くすることに。
とりあえず、これで乗って頂くことに。
もしこれで解消しなければ、次の技を繰り出しましょう。
ポジションチェクで気をつけなければならいのは、
困っている事象が、本当にバイクのポジションが原因なのかどうかを見極める事です。
内容によっては、日常生活のなかでの事が原因であったりする場合があります。
原因らしきものを特定しないで、安易にバイクのポジションをいじっても、
むしろ事態を悪くしてしまうこともあります。
ビルトインタイムの納車。
先日書いたDI2バッテリーをタイムのピラー内にビルトインしたバイクの納車がありました。
フレームはDI2仕様でBB下にバッテリーケースをつけるネジ穴は空いているのですが、
オーナーのご希望で、それを使用せずビルトインタイプに加工セットしました。
見た目もスッキリ、クッキリ、しやかに仕上がり、
オーナーのKさんにもご満足いただけたようで、よかったです。