職人マツナガ通信

8月15日

昨日夕方、実家へクルマで向かって、
一泊して今朝かえってきました。
お盆なので、都心はガラガラだろう、
などと甘い考えでいったら、
バッチリ渋滞にあいました。
あ~、もう、すいているなんて時は、
後何十年かして人口が一億人きったくらにならないと、
あじわえないんでしょうか。
とんぼ返りでしたが、
家族のゲンキそうな顔みれて、
よかったです。
また、向こうもこちらのゲンキな顔みれて、
よかったようです。
若い頃は、ただ会うだけで何の意味があるのとか、
考えてましたが、
最近は、ただゲンキな姿確認するだけで、
ホッとする、てことが意味あることだと、
感じてきました。
今日は、終戦日なんですよね、
当時は、ゲンキな姿を確認するという、
こんなあたりまえな、
行為ができなかったですよね、
大切なヒトが戦地へ行ってしまったら。

アメリカ放浪記
写真は昨日かいた滞在したホテルで、
とった数少ない自分が写った写真ですね。
20年近く前のマツナガのお宝(どこがだ!)画像です。
よく見ると、我ながらやはりトシとったなと感じます。
ロサンジェルスから飛行機でフィラデルフィアへ飛んで、
到着したのが、朝の5時位だったとおもいます。
(この話前にも書いたことあると思いますが勘弁を)
空港からバスセンターまで行かなければならないのですが、
まだ、バスが出る時間までは一時間位ありました。
アメリカに来る前の下調べで、タクシーはぼられたり、
もっと悪ければ、身ぐるみはがされるような事があるから、
できる限り乗らない方がいいと、
読んだり聞いたりしていました。
ですから、ここでも絶対乗らないつもりで、
バス亭でバスをまってました。
すると、近くのタクシー乗り場から、
黒人のオジサンがのたのた歩いてきて、
「どこまで行くの?バスはまだ時間かかるよ、
オレのタクシーにのっていきなよ」
てなことをはなしかけてきた。
いっちゃ悪いが、かなり危なそうな風体。
ボクは、「お金がないから、バスを待つよ」
とやりすごし、ホッと。
そのオジサン、いったんクルマまでもどって、
しばらくしたら、またやってきて、
「のってきなよ~、やすくしとくからさ~」
「バスセンターまでなら~ドルぽっきりだよ」
とのたまう。
なんか、その雰囲気に、
あまり危険をかじなかったせいか、
「ほんとに~ドルポッキリなの」
とつい、言ってしまった。
で結局そのタクシーに乗ることに。
荷物をのせて、ボクは助手席に。
お気まりの、どこからきた、なにしきた、
とか世間話しながらバスセンターへ向かう。
会話の途中、フッとハンドルを見ると、
なんと、そのオッサン、指が三本しかない、
まるで妖怪人間ベム(ふる~い)のように。
ギョとしてしまったけど、ここで動揺したとこみせて、
怒らせでもしたら大変と、
なんとか平静をたもち、会話を続けた。
でも、そのオッサンなかなかいいヒトで、
ボクが一人で旅していると知ったら、
いろいろアメリカの危ない事おしえてくれた。
さらに、バス停についたら、
チケット売場まで、護衛(?)してくれた。
とにかく、荷物から手を離すなとのこと。
どうやら、このオッサンこの辺りの顔らしく、
一緒に歩いていると、
怪しそうなヒトビトから、挨拶をうけている。
おそらく、オレのお客だから、
悪さはするなよ、
というような意味で護衛してくれたみたい。
最後に、
「気をつけていきなよ」
と寅サン風にきめてさっていった姿が、
結構カッコよかった。
でも、運がよかったな~、
悪党でなくて。