職人マツナガ通信

イタリア就職記 (10)

ようやく目的地のホテルにつき、本来ならばここでK氏と落ち合っているはずなのだが、K氏未だ来ず。
 
まあ、このイタリア行きを決めた時点で、一人でも目的は達成させるという心づもりだったので、そう慌てはしませんでした。
 
寝ていたらいきなり電話が鳴り、K氏かと思いきや、相手先のP氏からだった。
寝ぼけ眼で受け取ったのと慌てたので、英語と中途半端に勉強していたイタリア語、フランス語が入り交じり、
訳分からず、呆れたP氏が、おまえは何語で話したいんだ?と。
じゃあ、英語ということでようやく会話が成り立ち、これからホテルに来るという。
なんてこった、K氏とは年末にセールスレターを渡してから、一度も会っていなくて、
ここで綿密な打ち合わせをして、P氏と会う予定だったのに。
 
しばらくして、P氏登場。
 
P氏の最初の印象は、物腰の柔らかい紳士という感じで、無骨な職人さんというイメージはなかったです。
その分こちらもホッとして、話しやすかったのですが。