職人マツナガ通信

9月9日

8日に締め切った、
”ショボちゃんアテネ土産プレゼント”
の正解者の発表です。
正解は、14:48でした。
神奈川県のSさん(14:50)当選です、おめでとうございます。
応募頂いた皆さま、楽しいメッセージをありがとうございました。
また、チャレンジしてください。

今日はカーボンホィールの修理シゴト。
一昨日までの夏休みは何だったんだという感じで、
一歩仕事場に入ると、一瞬にしておシゴトモードに引き戻されますね。
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イタリア就職記 (23)

ラグ用のチューブは使えそうな物が、
コロンブス社で見つかりました。
P氏と一緒に何回かコロンブス社へいきましたが、
日本で想像していたような大きな会社ではなかったです。
オリジナルのチューブもつくるような小回りの利く規模でした。

あとは、ロー付け用のロー材の調達。
ボクのフレームのラグパートは、
ラグレスフレート同じ工法なので、
イタリアンラグ用の高温で広範囲にまわすようなロー材では、
強度が弱すぎるのです。
当時P工房では、TIG溶接フレームが主流で、
酸素・アセチレン溶接はあまりやられていませんでしたので、
ボクの希望するロー材は工房にありませんでした。
P氏に、1mmスクエアー当たりに必要な強度をいって探してもらいました。
何日かして、業者の人がロー材を何種類かもってきて工房へやってきました。
実際に使ってみて選べということでした。
バーナーもイタリアでは日本で使っていたような小さな火口のものがなく、
ちょっと勝手はちがいましたが、それしかないのですから、
それでやれるようにやりました。
P氏とロー材やさんの前で、
何種類かのロー材を実際につけてみました。
一番感じのいいものを選んで、これがいいと、いうと、
なんやら、P氏とロー材やさんがひそひそ話している。
どうやら、ボクのやったロー付けをみて批評していたらしい。
そしてP氏が、
”多分オレが今まで見た中では、おまえのロー付けが一番きれいだよ”
といってくれました。
ロー材やさんも似たようなことをいっていたらしい。
ボクの腕がよかったのか、イタリアのレベルがたいしたことなかったのかはわかりま
せんが、
最初はこんな感じで、ことある事にP氏に自分の能力をみせては、
P氏の信用をとりつけていくということの連続でした。