職人マツナガ通信

イタリア就職記 (21)

P工房は、まず社長のP氏、一番職人、二番職人、見習い、事務にP氏の娘という5人構成でした。 P氏はすでに製作そのものはせずに設計・デザインを主にやっていました。 P氏の思いを忠実に表現していくのが一番職人のGさんでした。…

イタリア就職記 (20)

画像は与えられた治具で作業をしているところです。 イタリアの治具はこのように、 立てて使われる物がおおいようでした。 日本で使っていたのは、 横型でまさに定盤の上でつくるという感じでした。 これは日本人の設計による日本人…

イタリア就職記 (19)

まずは、工房にある機械の説明を受けました。 まあ、基本的には日本でつかっていたものと変わりはなかったです。 ただ、イタリアはこういうレーシングバイク産業がさかんなので、専用の加工機械がありました。 日本のように(あくまで…

イタリア就職記 (18)

ミラノのリナーテ国際空港には、P夫妻が迎えにきてくれていました。 滞在先はアパートが見つかるまでホテル暮らしに。 お金もかかるし落ち着かないので、早くアパートをみてけてほしいとP氏にお願いしておく。 仕事にきたのですから…

イタリア就職記 (17)

アクションをおこしてから9ヶ月、ようやく出発にこぎ着けました。 本来なら希望にもえて、目をランランと輝かせての旅立ちなのでしょうが、自分の不注意から最悪の出発となってしまいした。 準備の忙しさと、自分の不注意からたちの悪…

イタリア就職記 (16)

そうこうしているうちにドンドン時間が流れていく。 P氏からは相変わらずかんばしい返事も来ず、ん~、どうしようかと業を煮やした頃、最初にK氏を紹介してくれた雑誌社のF氏が、仕事でヨーロッパへ行くことになり、乗りかかった船と…

イタリア就職記 (15)

ということで、早速P氏に契約書と一緒に、ボクを是非とも雇いたいという趣旨の推薦状を依頼した。 しかし、イタリアへではOKをだしたP氏だが、いざ本契約となり給料のことなどがからんでくると、態度が少し変わってきた。 なかなか…

イタリア就職記 (14)

自分の場合どんなビザがとれるのかもわからないので、とりあえず、三田のイタリア大使館へ。 自分のやろうとしていることを話して、どのようにしたらよいかを尋ねてみた。 しかし、こちらもはじめてのことなら、大使館側でも、個人が、…

イタリア就職記 (13)

とにかく、仕事をさせてもらえるということを約束してもらい帰国しました。 帰国後も休む間もなく、第一の問題になった就労ビザの取得に取りかかりました。 面接では、日本のイタリア大使館でなんとかとれるとはったりをいいましたが、…

イタリア就職記 (12)

最終的にP氏は3つの問題点を提起してきました。 第一に法律の問題。 イタリアでは外国人労働者を簡単には雇えないこと。 第二に言葉の問題。 工房ではP氏以外イタリア語しか話せないこと。 第三に工房は忙しいので仕事を教えてい…